お悩み相談記事、第二弾!
今回は「唇を柔らかく保つには?」というお悩みです。
過去のお悩み相談は「お悩み相談」と検索↓するか、お悩み相談タグから飛べます(^^)
では早速解説していきましょう!
唇が柔らかいとどんなメリットがあるの?
唇の柔らかい状態というのは唇が反応しやすい状態を指すと考えます。
例えば小さな音を出すとき、息の量は少なくなりますよね。その少ない息でもちゃんと最初から音にでき、音のコントロールができる状態は唇の反応が良い=柔らかいということです。
逆に小さな音を出す際に息を少なくすると、音が途切れたりならなかったりすることもあると思います。それは唇が硬い状態と言えます。唇が硬いときは息を多めに使ったり、少し力んだりということでカバーしようとしてしまいます。
少ない息でしっかりと音にすることができれば、体力的にも楽になります。無駄な息を使わなくて良くなるからです。
というわけで唇の柔軟性は、音色や技術など、トランペットの演奏に大きく関わっていると思います。
唇を柔軟にするといいこといっぱいだね。
- 唇の柔らかさ=反応のしやすさ
- 唇が柔らかければ息を効率よく使うことができる
- 唇の柔軟性は音色や技術に関わる
具体的な練習方法
唇をほぐすために具体的にどんな練習ができるのか、みていきましょう。
PPロングトーン
唇を柔らかくするには、まず余分な力を抜くことが大切です。
次のようにゆっくりピアニッシモでロングトーンをしてみましょう。吹きやすい音で構いません。私は下のドから低い音に下がって練習をしています。
深呼吸を意識してたっぷり吸い、そのまま優しく楽器に息を送ります。息はなくなる手前までスーっと吐きましょう。(拍は気にせず自分のペースで)
このとき音は鳴らなくても大丈夫です。
ここで意識したいのは優しく息を楽器に送ることです。
繰り返していると音が鳴るようになるはずです。音が鳴るまでは個人差があるので、焦らないこと。繰り返していれば必ず音は鳴るようになります。
ここで焦ってしまうと息が強くなったり力が入ったりして、唇は硬くなってしまいます。
そのまま鳴るのを待つような感覚で気長に息を送ってみましょう。
音が出るようになってきたら、同じことを意識しながら半音ずつ音を変えます。
しばらく続けていると唇が温かくなってきませんか?血流が良くなると柔らかい唇になります(^^)
参考にこの方法で練習している動画を載せておきます。
この練習は大学時代に先生に教えていただいたものです。
調子がイマイチのときは、先生と一緒にこのロングトーン練習していただいていました。
このロングトーンをすると唇がほぐれるのを毎回実感していましたので、是非皆さんも試してみてください(^^)
早速私も試してみたいわ♪
- 深呼吸をするように呼吸し、優しく楽器に息を送る
- 音はなってもならなくても良い(自然に鳴るまで気長に待つような感覚で)
- 焦らず自分のペースでゆっくり行う
- 血流が良くなってきたら唇もほぐれてくる
ベンディング
ベンディングとはベンド(=曲げる)という意味からきています。
一つの音から指を使わずに音を下げ、また元の音に戻ってくるという練習です。
本来の指遣いではない音を吹くことになるのですが、唇や口周りが柔軟でコントロールが効く状態ですとスムーズに演奏することができます。
唇をリラックスさせ、息と唇のバランスのいい状態を見つけることがこの練習のポイントです。
まずは上の譜例のように、指ありで吹いてみます(1、2小節目)。
そして二回目(3、4小節目)をベンディングで。
ベンディングをするときは顎の動きを使います。「おうおう」と声で言ってみてください。
顎が上下に動くのが分かりますか?
その動きを使うイメージです。「お」に近くなると音が下がり、「う」に近くなると音が上がります。
そしてはじめの音から息の流れは大きく変わらないように意識します。
唇や口周りの余分な力を使っていると、顎が動かし辛いと思います。そして顎が動かせるようになっても音程が変わらないということもあります。
それは唇がまだまだ必要以上に頑張っているからです。
もっと息やマウスピースに頼りましょう。いい具合に預けられたとき、顎もしっかり動かせるようになり、音も自在に操れるようになります。
なるほど、息と口周りのバランスの良い状態を目指したいね。
注意点はできるだけ音色を同じにできるようにします。
音を変えることだけが目的になると、力で無理やり出してしまうことになるので逆効果です。
もちろんベンディングをした音は普通の音より鳴りづらくて難しいのですが、同じように響くように意識しましょう。
- ベンディングとは、一つの音から指を使わずに音を下げて戻ってくる奏法
- 唇をリラックスさせ息と唇のバランス良い状態を目指す
- 顎の動きが重要(力むと動かしにくいので動けるようにする)
- ベンディングをしてもなるべく同じ音色で吹けるように意識する
こちらも参考動画を載せておきます。
良ければ一緒にやってみてくださいね。
まとめ
いかがでしたか?
唇を柔らかく保つことは、演奏する上で必要以上の力を使わなくて済むことにもつながります。
今一度、ゆったりとした気持ちでトランペットに向き合ってみましょう(^^)
今日は時間もあるしゆったりロングトーンをしてみようっと♪
それでは!
レッスンや演奏依頼はホームページから→https://www.tpkumagai.com
よければポチッとしてください(^^)↓
にほんブログ村
コメント