今日はバルブオイルのお話を。
ずっとバルブオイルはヘットマンの2番を使っていたのですが、他のオイルも試してみたくなり先日(といっても昨年の話)まとめ買いしました!
せっかくなのでそれぞれの使用感をまとめていこうかなーと思っているのですが、その前に!
そもそもバルブオイルって何のために使うのかということが知りたい方もいらっしゃるかと思い、私なりのバルブオイルについての考え方、選び方をまとめてみることにしました。
になる方は是非、読んでみてくださいね(^^)
バルブオイルとは
金管楽器のピストン部に使用します。
ピストンというのはここ↓
ピストン動作を良くするだけでなく、管内のサビを防止するといった効果もあります。
実に様々な種類があり、大きな違いとしては粘度(オイルの粘り気)です。
サラサラからトロトロ(見た目ではあまりわかりませんが!)まであり、一般的にはピストンの摩耗具合によって選ぶと良いと言われています。
粘度の低いオイル=サラサラ、軽い
粘度の高いオイル=トロトロ、重い
磨耗具合に合った粘度を選んでみる
そもそも摩耗とは
演奏する際にピストンを押したり離したりしますよね。そうすると、楽器本体とピストンとで擦れが発生します。
バルブオイルで滑りを良くし、擦れにくいようにするのですが、ずっと使用しているとどうしても擦れてきます。それが摩耗です。
摩耗してくるとピストンと楽器本体のスキマが広くなり、逆に新しい楽器はスキマが狭いと言われています。
摩耗具合と粘度
スキマの広いピストンはオイルが流れてしまいやすいです。
ですので一般的には粘度の高い(=トロトロ)のオイルを使って流れ出にくくしてあげるのが良いと言われています。
逆に新しい楽器はスキマを埋める必要がないため、粘度の低い(=サラサラ)オイルが推奨されています。
摩耗したピストンにサラサラオイルを使うとすぐにカサつき、更に摩耗が進みやすくなりますし(頻繁な挿し直しが必要です!)、新しい楽器にトロトロオイルを使うとピストンの動きが重くなる、といったことが起きます。
快適なピストンワークのために、楽器の状態に合ったものを選んであげたいですね。
摩耗したピストン(数年吹き続けている楽器など)=粘度高め(トロトロ)推奨
新しいピストン(購入後数年以内)=粘度低め(サラサラ)推奨
粘度で音色や吹奏感が変わる
そしてもう一つ、粘度によって違いが生まれます。
それは音色、吹奏感です。
上記の粘度の説明のところに「軽い・重い」と書いていたのにお気付きでしょうか。
そう、粘度によって吹奏感は「軽い〜重い」と変化するのです。
吹奏感が軽いというのは(私のイメージですが)
- 出した息がスーっと軽く通る感じ
- コントロールしやすい
といった感じでしょうか。
言葉にすると誤解が生まれそうな表現ですが、あくまでもイメージということで。
音色も軽く明るくなるのが特徴です。
反対に吹奏感が重いというのは
- 息がしっかりと響きに変わる感じ
- 軽いときよりもエネルギーを使うけれどパワーのある音が出やすい
といった感じでしょうか。
こちらも誤解が生まれそうではありますが、あくまでもイメージで。
音色は重厚感、音の芯や輪郭がはっきりになるのが特徴です。
完全に私のイメージですが、軽いと重いでは全く違ってくるということが伝われば…と思います。
これがオイルの粘度によって微妙に違ってくるので、オイルの種類分の選択肢があります。
最終的にどう選べばいいの?
ポイントは上記を踏まえて3つ。
- 自分の楽器のピストンの状態
- 好みの吹奏感
- 好みの音色
この辺りをチェックしながら選んでみてはいかがでしょうか。
ちなみに私はやっぱり音色で選んでしまうことが多いです。
といっても好きな音色が出せたら、吹奏感も良い気がしてる(気持ちよくなってるだけ?!笑)ので、なんとなく繋がっているような気がするのですけどね。
今まで出会った他の奏者の方も、ピストンの動き重視派、吹奏感派とそれぞれこだわりをお持ちのようでした。
いろんな考え方があって良いと思いますので、皆さんも是非お気に入りを見つけてみてください。
あとは演奏する曲や会場によって変えるのもありですね(^^)
新しいオイルに変えるときは
新しいオイルに変えるときや、違うオイルを試すときは必ず古いオイルをガーゼなどで優しく拭き取ってから挿してくださいね。
違う種類のオイルが混ざってしまうと本来の効果が出にくくなってしまうそうなので、気をつけましょう。
違う種類のオイルを使うときは古いオイルを拭き取ってから
まとめ
バルブオイルについて、いかがでしたか?
今後は私が使ってみたオイルの使用感をひとつずつまとめていこうと思いますので、ご興味のある方は是非見ていただけると嬉しいです(^^)
音色の違いもわかるように動画もつけようと考え中です。
違いが知りたいオイルがあれば是非コメントください!
可能な限り試してみようと思います。
それでは!
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